About

【データで見る】性的少数者(LGBT)がどれだけ差別されているか調べてみた

LGBT。ここ最近ホットな話題な話題ですね。最近だと大阪市で、里親に同性婚カップルを認めたこと、2017年度から高校の教科書でLGBTが使われるなど、LGBTに対しての理解を深める機会が増えてきたと思います。


さて、そうはいってもここ最近のニュースを見ていると、おじさんたちはどうもLGBTのことを理解していないなと思ったので、今回は荒れそうですがLGBTについて書いていきたいと思います。

目次

  • LBGTは教育で教えるべきではない?
    • 政府関係者「LGBTに対しては、教えるべきではない」
    • 48%の非当事者「義務教育からはLGBTは教えなくてよい」
  • LGBTのこと、あなたはどれだけ知ってますか?
    • L、G、B、T全部言えますか。それが何かわかりますか?
    • ホモ、オカマ、レズ、オネエなんて言葉使ってませんか?
  • LGBTが人生どんだけハードモードか調べてみた
    • LGBTが学校で受ける差別
    • LGBTが就職で受ける差別
  • LGBTを傷つけるのは、「無知」だと思う
    • 僕にゲイの友達ができて気づいた、当たり前だけど大切なこと



LGBTは教育で教えるべきではない?



先日、こんなツイートが回ってきました。



政府関係者いわく、「LGBTについて学校で教えることは、国民の理解を得るのが難しい。当事者の児童生徒には、個別に対処することで配慮していく」らしいです。これに対しては賛否両論の声が上がっていますね。


48%の非当事者「義務教育からはLGBTは教えなくてよい」



一方で、LGBTではない、非当事者の人たちは、LGBTについてどう思っているのでしょうか。2017年に実施された、「LGBTに関わる社会の仕組み」に対する非当事者の意識調査を調べたところ、非当事者のうち、「LGBTについて義務教育から教えたほうがいい」と答えた人は53.7%にとどまりました。

LGBTに関わる社会の仕組み」に対する非当事者の意識調査から引用)


LGBTのこと、あなたはどれくらい知っていますか?



さて、政府のお偉いさん、非当事者の多くの人が、「LGBTは義務教育から別に知らんくてよくね?」と思っているわけですが、この記事をご覧の皆さまはどのくらいLGBTのことについてご存じでしょうか。(知ってるよ!って人はここから次の章は飛ばしてください


Lはレズビアン(Lesbian)のLですね。女性で女性が好きな人のことですね。Gはゲイ(Gay)のGで、ゲイですね。男性で男性が好きな人です。これが同性愛者と呼ばれる人たちです。


Bはバイセクシャル(Bisexual)で、男女どちらも好きになる可能性がある人ですね。有名人だと(僕がファンの)壇蜜さんがいらっしゃいます。カズレーサーさんもそうですね。ちなみにbisexualの"bi"はBicycle(自転車)のBiで、「二つの」という意味になります。



ちなみに、基本的にLGBTの人は、自分がLGBTだと知られたくないので、基本言いません。彼らのように、自分がLGBTであると公言することを「カミングアウト」と言います。


さて、最後のTとはなんでしょうか。トランスジェンダー(Transgender)です。自分の性自認が違う人のことですね。


例えば、「自分にはちんこついてます。だけど、自分自身のことは女性だと思っています。」という人がいます。これは自分が生物学的に男性(Man)であるけど、自分自身は女性(Female)として生きていきたい人ですね(Man to Female, MtFとも呼びます)。もちろん、逆のパターンもあります。自分はちんこついてない女性(Female)の体だけど、男性(Male)として生きていきたい人です(Female to Man, FtMとも呼ばれます)


MtFで有名なのは、最近手術したはるな愛さんです。




ちなみに性的少数数者ではない、一般的な人はなんというでしょうか。ストレートと呼びます。「面倒くせえ、”普通の人”でいいじゃん」と思われるかもしれませんが、そうすると性的少数者に「性的少数者は普通な人ではない」というメッセージを与えてしまうので、性的少数者(Sexual Minority)と対比する場合は、ストレートが適切ですね。(ちなみに僕はストレートです)

おい!そこのおじさん!「ホモ、オカマ、レズ、オネエ」なんて言葉使ってませんか?




さて、今までLGBTについて書いてきました。ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーですね。


さて、質問ですが、普段ホモ、オカマ、レズ、オネエなんて言葉使ってないですか?実はこれら、すべてLGBTに対する差別語です。「めんどうくせえな、そんなの気にすんなよ」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、太っている人に「デブ」、禿げている人に「ハゲ」と言っているのと同じ次元でだめです。


性的少数者の中でも個人差がありますが、人によってはかなり傷つくか、「あぁこの人教養がないんだな」と思うそうです。


ホモはゲイに対する差別語ですね。ゲイと呼ぶべきで、レズはレズビアンに対する差別語ですので、レズビアン、長かったらビアンが適切です。オネエに関しては難しいところみたいですね。人によって許容度が違うみたいなので。あと、実はMtFとかFtMとか言葉はありますが、ちゃんとトランスジェンダーを定義する言葉が生まれていなかったりで大変みたいです。そもそもトランスジェンダーは障害であり、本当は自分の性自認の性で扱われたいので、特別な呼称で呼ばれることが嫌な人もいます。いかんせん身近にカミングアウトしてる人がいないので、なんといって呼んでいいかわかりません。教えてください汗

LGBT当事者の人が、人生どんだけハードモードか調べてみた




さて、このように意外にもLGBTのことについては知られていないことが多いのですが、当事者の人達はどのように人生を送られていたのでしょうか。今回は過去の調査データを利用して見ていきましょう。

LGBT当事者が学校で受ける差別



宝塚大学看護学部日高研究室がLGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティ当事者に行った、LGBT当事者の意識調査を見てみました。


調査によると、小・中・高校の学校生活におけるいじめ被害の経験を聞いたところ、全体の約6割がいじめ経験していることがわかりました。年代別にみると、40 代が一番多く 63.1%でした。LGBT当事者の意識調査より引用)

LGBT当事者の意識調査より引用)


また、いじめ被害経験がある者のうち、「ホモ・おかま・おとこおんな」などの言葉によるいじめ被害率は 63.8%服を脱がされるいじめ被害率は 18.3%でした。(LGBT当事者の意識調査より引用)


さらに、学校教育で同性愛についての知識を習ったかどうか聞いたところ、7 割近くが「一切習っていない」と回答。年代が高くなるにつれて 「一切習っていない」の回答率が高くなる傾向にありました。他の年代に比較すると 10 代は「一切習っていない」が 48.2%と低かった一方で、「異常なものとして習った」「否定的な情報を得た」が合わせて 25.9%という結果でした。LGBT当事者の意識調査より引用)




LGBT当事者の意識調査より引用)


さらに、「先生がいじめの解決に役に立ったか」という質問に対して、役に立ったと回答したのは全体のたった13.6%でした。年代別では10代が 19.9%で、年代が高くなるごとに減っていき、50 歳以上では 6.8%という結果でした。(LGBT当事者の意識調査より引用)

LGBT当事者の意識調査より引用)


簡単にまとめると

  • 6割の性的少数者(LGBT)がいじめ被害にあっていて
  • 7割の性的少数者は(LGBT)は性的少数者に対しての知識を学校から得られず
  • 8割の性的少数者(LGBT)は先生がいじめの解決に役立っていない

と答えているわけですね。

LGBT当事者が就活、就職で受ける差別


さて、学校で差別を受けているのであれば、就活、就職ではどうでしょうか。Nijiiro Diversityと国際基督教大学のCGSが実施した、LGBTと職場環境に関するアンケート調査 2015を見ていきましょう。


まず、性的少数者とストレートの人の職業形態についての比較です。(非当事者)ストレートのパート・アルバイト派遣契約、委託率は27%なのに対し、当事者(性的少数者)は39.3%でした。また、性的少数者の中でも、トランスジェンダーの人は特に雇用が安定しない傾向があります。



さらに年収です。非当事者(ストレート)の年収のうち、低年収(~199万円)の割合は23.90%なのに対し、当事者(性的少数者)は39%と、10%も多いようです。


さらに学歴です。非当事者(ストレート)の学歴のうち、中卒、高校中退、高卒、短大中退率は11.7%に対し、当事者(性的少数者)は11.7%でした。特にトランスジェンダーの割合が抜きんでて高いようでした。



最後に、会社で自分のセクシャリティをカミングアウトできたかという点です。周りに理解者(アライ)がいない場合、86%の性的少数者はカミングアウトできないそうです。




ここまでを簡単にまとめると

  • 性的少数者は雇用形態が安定せず
  • 年収も低くなる傾向があり
  • さらに学歴も低くなる傾向があり
  • かつ周りに理解者がいないからカミングアウトもできない

ということでした。


性的少数者(LGBT)を傷つけるのは、「無知」が原因だと思う




ということで、いろいろ見てきましたが、性的少数者って、その人たちのことをよく知らないから傷つけてしまうことって多いんじゃないかなとおもいます。


理解者の人がいればカミングアウトできるのに、いないばかりに職場で自分の性について隠さなければならない。いつばれるかどきどきしながら生活しているわけですよね。


だとしたら、やっぱり教育は必要なんじゃないかな。少なくとも、性的少数者がクラスには一人いて、それは普通なことなんだよ!って知っとくだけでもだいぶ大きいのではないでしょうか。「いない」と思っていれば知ろうとする機会もないですしね。

僕がゲイの友達ができて気づいた、当たり前だけど大切なこと


僕が入っていた大学(ICU)は、性的少数者の理解に対して結構徹底的に教育します。なので学内で「ホモ」なんて言葉使ったら、一発退場な環境です。そういう環境になると、比較的他大学よりも性的少数者がカミングアウトしてる割合は多い気がします。(僕の友達にもレズビアン、ゲイ、トランス、バイセクシャル全員友達がいました)


そんな中で大学でアメリカ人のゲイの友達ができたのですが、彼と遊んでて、めっちゃ納得した言葉がこちら↓

「みんなさあ、僕らゲイとストレートの人が一緒にいるとさ、『ゲイだから自分のこと好きになられたら困るわ』ってよく言うんだけどね~笑 失礼だと思わない?だってストレートだって異性のこと全員好きにならないでしょww

「あ、確かに!」って思いました。そんなことさえも、ゲイの人が近くにいないとわからないことなんですよね。


知らないことが、人を傷つけてしまうのならば、知ることが第一歩じゃないでしょうか。僕はLGBT教育は、義務教育レベルでも必要だと思いますが、性的少数者って俺らと別になんも変わんないんだぜwって言えるようなおっさんが、ひとりでも増えることが大事なんじゃないかと思います!

スポンサーリンク

Read more↓

書評














教育











キャリア

プログラミング・ライフハック

About me


・ 最近The Academic Timesというアカデミック専用メディアを立ち上げました。