どうも、新卒エンジニアのDAIです。ここ最近、趣味で2chのひろゆきさんの番組を見ていたのですが、COBOLという言語に興味を持ちまして。気になって調べてみたところですね、
- COBOL(コボル)は、1959年に事務処理用に開発されたプログラミング言語である。名前は「Common Business Oriented Language」(共通事務処理用言語)に由来する。(wikipedia)
- 世界で稼働しているシステムの過半数は、COBOLで構築されている」
- 現在でもライフラインを支えるような重要なシステムでは、メインフレームが使われ、主にCOBOLが使われている
- 普通は浮動小数点数になるからそこで誤差が生じるけど、COBOLは10進演算で行うことと言語仕様で決まっている(Togetter)
(ほええ、おいらもCOBOLにお世話になっているのか!)
そんで、ひろゆき氏が言ってて面白かったんですけど、こんなこと言ってました。
「COBOLは昔の言語なんですけど、銀行とかお堅いシステムは現役でCOBOLが活躍していて、若手がCOBOLを書きたがらないので、市場価値が相対的に高くなるみたいです。おすすめしないけど稼げる言語って聞いたことありますね」
そこで思ったんですね。「あれ、もしかして新卒COBOLプログラマーって、実はめっちゃ稼げるんでねぇか?Pythonとかイケイケ言語書いている場合ではないのではない!転職わんちゃん!」と。そこで、今回はCOBOLの転職市場について、データ分析してみました。
調べてみたいこと
調べてみたいこととしては、以下の5点!
- COBOLエンジニアって、どんくらいお金もらえるん?
- COBOL採用する企業って、古い企業ばっかりなん?
- COBOL採用する企業って、大企業が多いの?
- COBOL採用する企業って、おじいさんばっかりなん?
- COBOLエンジニアでの必須要件ってなんなの?
方法
- Paizaさんから、「COBOL」と検索して出てきたCOBOL案件データをすべてスクレイピングで取得
- 創業年度、平均年齢、従業員数、最低提示年収、採用要件を抽出
- それらの平均値や、ヒストグラムを作成
COBOLの求人情報|IT/Webプログラマー 転職のpaiza [パイザ]
転職・就活情報から未経験向け求人や動画学習まで、IT/WEBエンジニアに特化した総合求職・学習サイト「paiza(パイザ)」。プログラミングスキルチェックを提供し、学歴や職歴ではなく「技術がある人」が評価され、活躍できる社会の実現を目指したサービスを提供しています。
COBOLエンジニアってどんくらいお金もらえるん?
とりあえず、COBOLエンジニアが転職した後に得られる最低提示年収をヒストグラムに落とし込んだものがこちらとなります。取得できたデータが28件(求人少な!!)最低平均提示年収が356万円でした。ふむむう、決して高くはない年収です。相場的には、COBOLで550万円超えればDream COBOLerになれるのではないでしょうか。
COBOL採用する企業って、古い企業ばっかりなん?
COBOLが堅い言語とは言え、COBOLでスタートアップやってる面白いベンチャーもあってはいいのでは?と思い、COBOLを採用する企業の創業年度をヒストグラムに落とし込んでみました結果がこちらです。平均創業年度が1996年と、やはり古い年ですね。ちなみにJava、PHP、Rubyが生まれたのが1995年です。
とはいえ、一応2010年以降に創業して、COBOLを扱っている企業もあるそうな。面白いですね。さすがに直近5年以内でCOBOLを採用している企業はありませんでした。
COBOL採用する企業って、大企業が多いの?
銀行系の金融システム作ってるのなら、大企業が多いんでないか?と思いまして、こちらも従業員数をヒストグラムに落とし込んでみました。結果がこちらです。平均従業員数が205人でした。なるほど、COBOLを利用した金融システムは内製しているわけではなく、SIに委託しているんですね。だいたい従業員数が200名未満の中小企業にCOBOLerが在籍しているようです。
COBOL採用する企業って、おっさんばっかりなん?
これはおおいに期待です。こちらもヒストグラムに落とし込みました。欠損値が存在したため、データ数が減って25となっています。結果ですが、COBOLを採用している企業の平均年齢が33.2歳となっています。最頻値は37歳と、やはり年齢層が高い気がします。一方、比較的若い会社でもCOBOLを利用することに驚きです。
とはいえ、比較的おっちゃんばかりな気がします。
COBOLエンジニアでの必須要件ってなんなの?
さて、COBOLerになりたい場合、転職の必須要件はなんなんでしょうか。こちらは定性的なデータになりますが、必須要件のところをそのままコピーしてみました。く、くそぉ、このままだとCOBOLerにはなれないぞ...
・COBOL 実務1年以上
・COBOLの開発実務経験1年以上
・何らかのシステム開発経験 実務3年以上
・システム設計経験 実務1年以上
・汎用系開発業務(金融,保険,証券等)
・Java, COBOLのいずれか実務3年以上
・何かしらの開発実務3年以上
・Java、Swift、Objective-Cによるアプリケーション開発経験 5年以上
まとめ
調査の結果ですがこちらになります。
- COBOLエンジニアって、どんくらいお金もらえるん?→平均最低年収356万円だよ
- COBOL採用する企業って、古い企業ばっかりなん?→平均創業年度が1996年、結構古いけど2010年代に生まれた会社もあるよ!
- COBOL採用する企業って、大企業が多いの?→中小企業が多いよ!
- COBOL採用する企業って、おじいさんばっかりなん?→平均年齢33.2歳、まぁまぁのおじさんだね!
- COBOLエンジニアでの必須要件ってなんなの?→COBOLの開発経験、もしくはJavaとかCの開発経験みたいだよ!
ちなみに、今から新卒でCOBOLerになる方法になる方法は
- 普通の会社でJavaとかCを3年間学習して転職
- 新卒でCOBOLをかける会社に入る
中途でCOBOLerになる方法は
- 今まで学んできた言語の経験を伝える
- 来世からやり直す
の二通りになります。以上、COBOLの転職市場分析でした。(ちなみに転職する気はなくなりました)