そこで、今回は僕が運営するReview of My Lifeというブログの検索データを、Google Consoleから取得し、ページ連載順位から、CTRを予測する統計分析してみた。
データセットは、僕の過去の1カ月分の検索履歴データだ。そして、その中で以下の処理を行った。
- 月間の検索数が100未満のものを削除
- ページランクが10位以上のものは削除
もととなるデータセットは、469個のデータが存在したが、上記2通りの処理を行い、49個のデータになってしまったが、今回はこのデータで分析してみる。
CTRとページ搭載順位の相関係数は高いのか
それでは、統計分析する前に、CTRとページ搭載順位の相関係数を取得してみた。その結果、CTRとページ順位には負の強い相関(R = -0.73)が存在した。つまり、ページ順位上がれば上がるほど、クリック率が上がるのだ。これは当たり前で、1ページ目で表示された記事のほうが視線に入る可能性は高く、下のページに行けば行くほどクリック率は下がるからである。
ページ順位が1上がると、CTRは何パーセント上がるのか
さて、ページランクとCTRの関係が強いことが分かったところで、実際に1つ分上位表示されると、どのくらいクリックされる可能性があるのだろうか。実際に単回帰分析をしてみた。そのさいの散布図と回帰直線がこちら。
なお、結果だが、
- y切片: 22.5
- xの傾き(偏回帰係数): -2.17
- 決定係数: 0.53
- 相関係数: -0.73
回帰式は、
- CTR = -2.177x + 22.5 | X = Page Ranks, Y = CTR
となった。つまり、
- 検索順位が1上がると、CTR(クリック率)が2.17%上がる
ということが分かった。また、検索順位から、CTRを雑に予測すると、こんな感じになる。
- 1位で20.33%
- 2位で18.16%
- 3位で15.99%
- 5位で11.65%
- 9位で2.97%
- 10位で0.8%
リライト戦略する際、ページ連載順位が低い記事を、少し高くするだけでも10倍ほどのPV数を稼ぐことは可能になるであろう。例えば、ページ搭載順位が10で、0.8%しかCTRがなくても、4位まで持っていければ、13.82%まで持っていける。仮に検索ボリュームが1000以上あれば、リライトによって相当PV数を稼げるはずだ。
また、もう一度さっきのグラフを見ると、やや線形とよりも曲線になっているのがわかる。もしかしたら、本当はページ搭載順位の低い記事のリライトによってもっとPVを稼げるようになるかもしれない。
次のアクション
今回の分析から、
- 検索順位が1上がると、CTR(クリック率)が2.17%上がる
- 検索順位とCTRの関係は、やや曲線上になっている
ということが分かった。この結果から、検索順位が低いが、検索ボリュームの大きい記事のリライトが、大いに効果を見込めるので、次回はこちらを分析してみたいと思う。