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公開日 : 2017-04-16

【歴史でひも解く】なぜ日本の義務教育は画一的なのか

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なぜ、義務教育はここまで画一的なのか


日本人が教育問題について語るとき、一番多いのは「教育が画一的だ」という意見です。

「飛び級を許すべきだ!」
「落ちこぼれにも対処しろ!」
「学ぶもの別でもいいだろ」

みたいな。みんな先生の前で、一方的に知識を伝えられて、話すこともできず、テストで点数を測られる、そんな画一的な教育システム・・・
みなさんも一度は疑問に思ったことはあるのではないでしょうか。


さて、なぜ教育は画一的なのでしょうか。
今回は、「工場型教育」というキーワードを使って、掘り下げて考えてみます。


目次



  • 画一的な工場型教育(Factory Model of Education)とは
  • 工場型教育の歴史は、プロイセンにあり
  • 日本の義務教育は、プロイセンの工場型教育をぱくって、大成功した
  • 21世紀、AI時代になったら工場型教育では問題点が出てきた
  • 教育のIT化によって、今後工場型教育はアップデートされるだろう
  • まとめ

画一的な工場型教育(Factory Model of Education)とは




今の先生が中心になって、画一的なカリキュラムで計画的に教えるような教育方法は工場型教育(Factory Model of Education)と呼ばれています。
今の日本の教育も工場型教育ですね。


工場型教育(Factory Model of Education)の歴史は、プロイセンにあり



この教育制度、いつからできたかご存知ですか?
実は今から200年ほど前に、プロイセンでできたものなのです。


フランス革命後に、ナポレオン率いるフランス軍がプロイセンをぼっこぼこにして、ナポレオンおじさんはこういったわけです。



「へい、プロイセン、おまえらの土地奪ったるわwww残念でしたwwwww」


プロイセンのフリードリヒというおっさんはこう思いました。




「あかん、めっちゃ悔しいwwww
こりゃ国力つけんと、わいらマジで死ぬでwwww
国家の奴隷になってくれるような徴兵制度つくるんごwwww
そのためには絶対服従してくれる根性ある有能な奴隷をつくらんとwwww
どいつもこいつもあほんだらばっかや・・・どないしよ・・・・
せや、教育や!みんな強制的に洗脳すりゃええねん!」


と思って発明されたのが、義務教育制度なんです。


そしてフリードリヒおじさんたちはこう考えたわけですね。




読み書きすらできんし、わけわからん言葉話しているやつらを、短時間でコスパよく一人残らずまとめて洗脳して、有能な戦争の奴隷にするにはど~すりゃええんかいな!
せや、工場みたいに詰め込んで一気に教育すればええんや!」と。


そして思いつきました。工場型教育です。
そうです。画一的な教育の原型つくったのはこいつらです笑




せや、一人の先生でおんなじこと大人数の生徒に一気に教えれば、めっちゃコスパええやん。おまえら、しゃべんないで耳の穴かっぽじって聞いて覚えろよ~



こうして、大人数の生徒は座り、先生が一方的に教えるスタイルの授業(教師中心主義)が生まれました。読み書き計算と、愛国心を鍛える教育を行いました。


先生は知識を詰め込んで、生徒は黙ってそれをコピーして覚えるのです。軍隊を作るために教育やってるわけですから、先生に権威があり、子供は話すことを許されないわけですね。


さらにフリードリヒおじさんたちはこう考えました。




「授業のカリキュラムどないしよう。せや、一人ひとり個別にやるの面倒やし時間かかるから、工場みたいに、段階ごとにベルトコンベヤー方式で、知識詰め込んでいこう。」




ということで、カリキュラムは画一的。時間で区切って、
落ちこぼれようがなんだろうが先の内容に進んでいくカリキュラムになりました。


フリちゃんはさらに思いつきます。





「ほな、ちゃんと教えた知識を覚えとらんやつをどう見分けよう、
せや!工場みたいに検品しよう!テストや!不良品は修理や」



知識を暗記したかどうかは知識を試すテストをすればいいですね。
点数がとれてなかったら、不良品を取り出すわけです。もし覚えてなかったら、取り出して、知識をぶち込んでまたベルトコンベアにのせるのです。


これでいっちょ現代にまでつながる、工場型教育の出来上がり!
工場型教育の特徴は、まとめると大きく分けて以下の4つでした。



  1. 先生一人、生徒多数の一方的な授業(教師中心主義)
  2. 読み、書き、計算の基礎的な学力をつける(基礎的な能力)
  3. すべての生徒が同時進行で画一的なカリキュラムを使って学ぶ(画一的)
  4. 唯一解のインプットと、テストによるアウトプットがすべて(正解主義)


その後プロイセンの工場型教育は、ドイツで継承されます。歴史を知っている方はドイツがどんだけ強くなったかご存知でしょう。
しかも世界中の国々がこの教育をパクりはじめます。


フリちゃんは天国でおそらく思ったと思います。




がはは、国に忠実な奴隷大量生産したんごwwwwwwwwww
戦争めちゃんこ強くなったった~wwwwwwwwww


日本の義務教育は、プロイセンの工場型教育をぱくってめっちゃ成功してた





さらに実は、日本も「上からの近代化」のモデルとして、かなり早いタイミングでドイツの工場型教育を真似てます。日本はこの工場型教育によって、言語の統一(標準語)、基礎的な計算能力、読み書きの能力が身につくようになりました。


そしてこの教育、本当につい最近までめっちゃくちゃうまくいきました。
高度経済成長期には日本は経済、教育のトップに立ちます。
世界の中で、日本は国が全然教育に金かけてないのに、基礎的な読み書きの教育水準はトップレベルで格差もない。


世界中の人々からは


「なんやそれ、そんな金かけてないのに日本の教育どうなってるんwwwwww
錬金術か



とドン引きされるレベルでした。(まあ正直民間セクター(くもんとか)が絶大な影響を持ってたのは否めませんが)


つまり、20世紀まではそこまで教育が悪いものでもなかったし、むしろええ感じだったんだと思います。


実際、日本は『消えゆく職業、これから消える職業を見たら、公教育は時代の要請からかけ離れすぎていた』にも書きましたが、「前例ある状況=正解がある状況」で素早く答えを見出す能力に関してはピカイチでした。


21世紀、AI時代になったら、工場型教育に問題点が出てきた




ただ、21世紀に入って、工場型教育が時代の要請についていけなくなってきました。

20世紀までは、
・「正解のある課題に関して、最短でたどり着く能力」

が必要だったのに対し、21世紀は

・「前例なき課題に対して、協力して挑む姿勢や能力(協調性、コミュニケーション能力、問題解決能力)」

が必要されているのです。

教育のIT化によって、今後工場型教育はアップデートされるだろう


そのためには、ここでは長くなるので詳しく書けないのですが
教育のIT化進めないといけないんですね。
教育のIT化で


・先生中心主義から、児童中心主義に。
・一方通行の授業から、反転授業に。
・唯一解から、正解のない解に。
・画一化から、個別化に。

に移行していかないと


・「前例なき課題に対して、協力して挑む姿勢や能力(協調性、コミュニケーション能力、問題解決能力)」


は身につかないと思います。


ということで、今度は『工場型教育をITはどのように変えるか』について書きます!

まとめ

  • 教育が画一的なのは、軍人を作るためのプロイセンの画一的な教育システムを日本が真似ているから
  • 高度経済成長期くらいまでは割と工場型教育でもうまくいってた
  • これからはそれだけだと足りなくなってくるよね。

参考文献


Factory model school
https://en.wikipedia.org/wiki/Factory_model_school

Prussian education system
https://en.wikipedia.org/wiki/Prussian_education_system#Origin

The Invented History of 'The Factory Model of Education'
http://hackeducation.com/2015/04/25/factory-model

消えゆく職業、これから消える職業を見たら、公教育は時代の要請からかけ離れすぎていた
http://review-of-my-life.blogspot.jp/2016/12/out-of-date.html

【スライド】150年ぶりの地殻変動、「教育改革2020」とは
https://newspicks.com/news/2129062/body/?ref=search


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