2018-02-13

出る杭を伸ばす幼児・小学生向け算数教材「RISU算数」のインターンをしてみて、衝撃を受けたこと




こんにちは、DAIです。僕は2014年から2017年まで、RISU Japanという、算数のタブレット教材を提供する会社で、インターンをしておりました。(今は別の会社に就職しています)教育ITベンチャーはとっても新しい気づきが多かったので、卒業を機にRISU Japanのインターンで衝撃を受けたことを書いていきたいと思います。




そもそもRISU Japanとは



RISU Japanは、子どもの才能開花を理念に掲げている教育企業です。RISU Japanでは、主な事業として、RISU 算数という、幼児・小学生向けのタブレット型算数教材、また業界初遠隔家庭教師サービスを行っています。僕が働いていたのはのは、この両方の事業でした。


RISU算数とは何かに



教育のビッグデータを取得し、お子様のレベルにぴったりな最適な問題を出題



RISU算数がすごいところは、学年という概念がないところです。1年生であろうと6年生であろうと、「今自分が理解できる問題」を自動抽出してくれて、でてくる問題はぎりぎり背伸びすれば解ける問題になります。つまり、今の知識でできるけど、まだ解けないぎりぎりの問題を常に出してくれるようになっています。得意を伸ばすという理念から来ています。


よくありがちなのですが、めっちゃくちゃ文章題が苦手な2年生のお子さん。こういう子だと、計算能力は高いので3年生、だけど文章問題はちょっとコツがつかめるまで、今の学年のレベルからちょっと下げてあげたりと、これを機械で自動でやってくれるわけですね。


つまり、絶対に無理ゲーが出ない仕組みにもなっています。逆に、無双ゲーも出てこないようになっています。ストレッチの聞いた、適度な問題しか出てこないので、子どものモチベーションがあがりやすいようになっているわけですね。(ちなみにこの技術は特許取得済みとなっています)


そんな感じで学習するので、圧倒的に学習効率がよいです。毎日10分くらいの学習でも、劇的に学習成果は上がります。

参考) 1日8分のRISU学習で四谷大塚の全国模試日本一に! その秘密を公開します。

最適化された問題





問題も、こんな感じのステージとなっていて、まさに昔のマリオです。5つのボスステージを倒すと、飛び級できるようになっているので、やり込むお子さんが多いです笑


コースもかなり工夫されていて、例えば時計の計算問題ステージに行くためには、足し算レベル2と、引き算レベル2をクリアしないと進めないようになっています。

解説動画


で、こんなかんじでコースに沿って問題を解いていくのですが、学習したデータはすべてRISUに送信されています。この教育データを使って、「いつ」「何回」同じ問題にチャレンジしたかが分かります。面白いのは、その子が日をおいて再チャレンジしているかどうかとか、またまたあてずっぽうで問題を解いているみたいなこともAIによって判断できるんですよね。その学習ビッグデータを使って、そのお子さんが分からなくなってしまったところをピンポイントで教えてくれるようになっています。(しかも東大早稲田の先生が多いです)



昔、僕もこの動画に出ていましたが、動画を作るときは、お子さんの学習データをまず分析し、詰まっている原因を特定、その原因を埋めるだけに専念して動画を作っていました。ビッグデータを取ると、どこでお子さんが詰まるのか一般化できるので、非常に効率的かつ効果の高い学習動画を提供できていました。(ほとんどのお子さんが動画をみて先に進めているようです)

RISU Japanで1000人以上の親御さん・お子さんと話し、遠隔家庭教師をして気づいたこと



さてさて、学生当時は、RISU算数をお子様に広める、RISU算数の販売員と、お子様の学習データを分析し、遠隔で家庭教師をするRISU 家庭教師のチューターをしておりました。


今回は、その時の3年間のことを思い出しながら、RISU Japanの販売員と、リモート家庭教師プログラムを通して衝撃を受けたことを、まとめてみたいと思います。



はじめから算数が嫌いな子はほとんどいなかった



算数教材の販売員をしていたのですが、その時に幼稚園・保育園に行っているお子さんや、小学生までのお子さんに実際に触ってもらいながら販促をしていました。そこで気づいたことなんですが、算数がはじめから嫌いな子どもって全然いないんですよね。


3歳~6歳くらいであれば、数字を数え始めたりするくらい、数に興味があったり、足し算を面白がってきゃっきゃやっているんですよ。一緒に指を使いながら、足し算してるときゃっきゃいいながらやるんですよね。


大人になるにつれて、「算数がつまらない」と思う人が増えますが、実は子供のときはみんな算数がすきなんですよね。


ただ、肌感覚、小学1-2年生になってから、2割くらいの子供が算数を嫌いになっていて、
小学4年生くらいから、半分くらい嫌いになっているんですよね。


「算数が苦手」の正体は、明らかにやるべきでない問題をやらされ続けることだった



で、そんなお子さんたちを見てて、なんで算数が嫌いなの?と聞くと、「難しいから」と答えるんです。で、今学校でやっている問題をRISUの算数のタブレットで解いてもらうと、まあもちろん解けないんです。


で、その子の本当の実力が分かる、RISUの「実力テスト」という問題があって、それをやってもらうと、今解いている問題は、あきらかに今解けるはずがないんです。基礎が足りないから。学校や塾では、みんなに合わせるので、ずっと解かされ続けているんです。例えば、足し算、引き算が分からないのに、足し引きを使うグラフの計算をしていたりとか。


で、こうなるのはいろいろ理由があると思います。一つは、学校・塾は待ってくれないからです。学校・塾に行くと、クラスの平均レベルに合わせて授業をするので、それよりも明らかに進んでいる子供、明らかにわかっていない子供にとっては「拷問」なんですよね。できないことを学習する時間になっていたりします。


もう一つが、親の問題です。親は「みんなが解けるべき問題は解けていなければならない」という恐怖感から、問題を渡しますが、逆効果です。なぜなら、だいたいそれより前に躓いていて、その問題を見た瞬間にはもうやる気がなくなっているんですよね。愛情でやらせていることが、より算数嫌いにさせていることが多々あります。


今明らかにやるべきではない問題を、ひたすら与えられ続け、本当は算数の適性がないわけではない子供でも、算数ができなくなっている子供がこんなにもいるのかと感じました


「できないから嫌い・できるから好きになる」というあたりまえの事実



そして多くの親御さんが、おもちゃで釣って、なんとか勉強が好きになるように誘導するんですけど、うちの算数ゲームのイベントブースに来たお子さんに、AIが自動で選択した実力に沿った最適な問題を解かせると、あれまであんなに嫌いと言っていた算数の問題の基礎部分を理解できるようになり、30分もすればもともとできなかった問題ができるようになってニコニコしながら2時間くらい算数やってるんですよね。


おもちゃにつられなくても、子供が分かれば楽しいことが分かるので、その場で「これを家でやりたい!」とねだるお子さんが多かったです。


授業に集中できない子どもでも、「知りたい情報」であれば集中して聞いていた



RISU算数のイベントブースで、その場で楽しくなると体験キャンペーンを一週間があるのですが、その後本登録でRISUタブレットを遊べるようになっています。


イベントで僕が販売した親御さんで、「子どもが授業を聞かないんです」と言っていたのですが、RISUにはわからない問題を自動でAIが判定して、解説動画を送ってくれるシステムがあります。その後直接そのお客さんからお問い合わせがあって後で知ったのですが、お子さんがビデオの解説動画をよく見てくれているそうなんですよね。むしろ動画が来るのを楽しみにしているそうでした。



もちろん、タブレットが子供にとって学習に興味を持たせるデバイスになっていることもあると思うのですが、さらに「本当にわからないことだけを深く解説してくれる」というのも、興味を持たせるポイントになっていると思います。


小学生のうちなんて、集中できても10分くらいが限界で、下手したら何言っているかわからない授業を40分ずっと聞いていることもあるわけじゃないですか。それが、本当にわからないことだけ3分で教えられたら、わかりやすいと思うんですよね。



誰にでも同じ言葉を届けるのではなく、その子どもが本当に必要な情報を届ければ、子供は聞いてくれると痛感しました



知的障害の女の子が、算数が好きになったシンプルな理由



ある日、いつものように販売促進をしていたら、知的障害の2年生の女の子がやってきたことを覚えています。その子は、頑張って普通学級で勉強しているのですが、算数アレルギーになってしまい、完全に算数と聞くだけで「やらない」と答えるお子さんでした。


そこで、お子様に実力テストをやってもらった結果、幼稚園生用の問題が算出されたので、その問題をやってもらったところ、少しずつ自身を取り戻してもらえました。そして、今学校でやっている問題も、少しずつできるようになってきました。


福祉の考え方ですが、「障害は社会によって生まれる」と言われています。我々が眼鏡をかけていたら、目が見えなくても障害とは言わないですよね。社会が障害を生み出しているという考え方です。


勉強ができないという障害は、教材が生み出しているのではないかと思った瞬間でした。



テクノロジーによって、先生は本当にやるべきことに集中できる



算数の遠隔家庭教師プログラムもやっていました。実は前職(言ってもアルバイトだけど)は大手高校受験の進学塾でした。なので、一通り塾の先生のアルバイトは経験しているので、丸つけや教材作成、授業計画等は経験していました。また、大学では教職をとっていたので、模擬授業をやったりと、先生になるための訓練は一通り受けておりました。


そして、RISUで家庭教師プログラムをやって、衝撃を受けたことがあります。それは、先テクノロジーによって、先生が本当にやるべき仕事に集中できるということでした。


大手塾で働いていた時は、子供の丸つけに1時間、教材の作成に1時間、板書づくりに1時間ほどかけていました。そして、集団の前で、同じことを同じタイミングで教えていました。その子供が授業中にどこが分かっていないのか、なかなか見れないまま、授業を進めていました。


RISU・家庭教師サービスでやっていたことは、お子さんの学習ビッグデータを分析し、一瞬で苦手なところ、得意なところが可視化されました。さらに、苦手なところも、いつ何回その問題を解いて、時間をおいて挑戦してもだめだったりとか、ずるしてあてずっぽうで解こうとしているのかも手に取るようにわかるようになりました。授業の前にする準備は、その子がなぜその問題が分からないのか、何が分かればこの問題が分かるのかを分析するだけでした。


授業が始まると、普段の学習の様子を先生が生徒に伝えます。「ここ最近、この問題を粘り強く解いていたね」「ここの問題何度も挑戦したけど難しかっただね、その問題一緒にやってみようか」などと、声をかけて授業を始めます。


授業中も、ほとんど一方的に先生が話していることはありません。苦手なところだけを徹底的にヒントを与えて、ひらすら子供に解かせる。その苦手が埋まると、新しいことでもお子さんに解いてもらっていて、勝手に進めるだけなのですが、お子さんの学習効率が半端じゃなかったです。


そして、先生の役目は、ビッグデータから普段の努力をしっかり見ること、そして授業中に難しかった問題を解いた後にひらすら褒めること。子供はできない問題ができるようになり、自尊心が高まればどんどん進めてくれるんですよね。

解約する一番の理由が「子どもが勉強ができるようになっているから」



こんな感じでほめてばっかりいると、「ステマ」かよと思われるので、最後に中立性を含んだこと書きます笑


これは裏話ですが、実はRISUも解約するお客様がいらっしゃいます。その中で、一番多いのは、「勉強をやらなかった」とか「飽きた」とかではなく、「勉強をやりすぎた」という解約理由なんですよね笑


理由は簡単で、AIによって最適な問題しか出てこないので、平均的なお子様でもどんどん先に進むからです。すごい子だと小学校3年生で中学受験レベルの問題に進んでしまったりしていますし、ほとんどのお子さんが自分の学年+アルファの強みがある分野を進めているので、勉強が進むと、料金はほかの教育教材より、高くなります。


もう一つのパターンは、親御さんがお子さんの学習を放置するパターンです。この場合は、どんなにいいツールを使っても、お子さんを放置したまま、機械だけで頭がよくなることはありません。実際に教育データを分析していて、わかったことがあるのですが、やっぱりお金が高くなるご家庭では、親御さんが非常にお子さんの教育を見てあげているという点があります。お子さんの学習進捗を、タブレットの学習データと同期して親御さんのスマホから見れるサービスがあるのですが、こちらのサービスをよく利用しているご両親ほど、お子さんの学習進捗が早くなっていることが分かりました。お子さんの進捗を見て、ほめてあげたり、勉強する時間を決めたり、生活リズムを整えてあげたりされているご家庭だと、学習深度が早くなることが、わかっているんですよね。


機械が教えることを代替しても、残るものがあります。それは、子どもをモチベートしたり、学習習慣を作るといった、人間しかできない仕事です。それは、私が働いていた時にチューターとしての立場でもそうですし、親御さんとしての立場もそうです。逆に、だれでもできる一般化したコンテンツは、AIの力によって、最適な問題を出すことによって、より効率的にすべきですね。

最後に


ということで、かなりステマくさい文書になっていますが、アフィリエイトとか会社からお金もらったり一切していないのでご了承くださいw


自分は大学時代、教職・大手塾集団講師・教育NPOで働いていましたが、現状もっともよい教材の一つだと思います。本当におすすめできるので、未就学児・小学生のお子さんがいる方はぜひ体験してみてくださいね!


ちなみに、お子さんによって学習速度が変わるので、値段も変わります。本当に少ない子供だと、定額2480円くらいで大丈夫ですが、学習スピードがあがるとくもんよりも少し高いくらいの値段になることもあります。が、普通に教材代とチューターの動画込みの値段なので、普通の同程度のサービスと比べたら、若干安いかもしれません。とりあえずどんなもんかと気になった方は、ホームページが分かりやすいと思うのでぜひご覧ください!


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