茂木健一郎さんの本は以前に一度読んだことがあったのですが、今回は『ピンチに勝てる脳』という本を読んでみました。特に印象に残った部分を忘備録として要約と感想をメモしておきます。
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人生の選択は、完全情報から選択しているようだが、不完全情報にすぎない
普通、人生には唯一の正解があると思って選択肢を選んでいるが、人生で何が起きるかは予測できない。一見完全情報から選択肢を選んでいるようで、実は全くの不完全な情報でしかないのです。
部分最適は全体最適ではない
そういう完全情報があると思い込んで「THE 幸せ」みたいな道を歩もうとすると、その道の中のみで一番効率的に最適化する。だけど、その一部の道が崩れてしまった時、部分的に最適な道しか選んでないと、全体最適化できない。
偶有性の中で全体最適化をする
だから、予想できない不完全情報に基づく選択肢しかないわけで、人生に最適解(=幸福)を持つためには、不完全情報の中で最適化する能力(ピンチをチャンスに変える力)が必要なわけです。
偶有性の中で生き残る方法
偶有性の中で生き残るために必要なことは、脳が立ち止まれって言っていても挑戦し続けること。結果がどうあれ、あれこれ考えずに、まず動くことが大切。ただし、やみくもに挑戦し続けることではなく、自分にとっての物理的、精神的な安全地帯(Safety Base)を用意しておくことが大事。
思ったこと
まとめると、こんな感じの内容でした。
個人的に最後の偶有性の中で生き残る方法に関しては、就職活動の時に自分が出した結論に近かったので面白かったです。「選択肢に正解はないから、自分が正解にできそうだと思う選択肢を選ぶ」と決めました。それは「偶有性の中で全体最適化する」と同じことだなと感じました。
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『ピンチに勝てる脳(茂木健一郎)』