出生数が減っているらしい
日経新聞の記事『出生数、初の100万人割れへ 少子化止まらず』という記事がバズっていますね。
出生数、初の100万人割れへ 少子化止まらず引用)日本経済新聞
2016年生まれの子どもの数が100万人の大台を1899年の統計開始以降で初めて割り込む。98万~99万人程度になる見通しだ。20~30代の人口減少に加え、子育てにかかる経済的な負担から第2子を産む夫婦が減っており、少子化の進行が改めて浮き彫りになった。社会保障制度を維持していくためにも、政府の人口減対策や子育て支援の充実が一段と重要になっている。
じゃあ合計特殊出生率は?Tableauで見てみよう!
二人目を生む人が少なくなっているらしいです。
これ、実際どういう人たちが二人目を産まなくなっているんでしょうか。
ということで、都の統計資料を利用して、東京都の市区町村別合計特殊出生率の推移を見てみました。
2004年から2014年まで、東京都の合計特殊出生率を市区町村別に見てみます。
全体的に、色が濃くなってきています。合計特殊出生率は少しずつ上がっているようですね。
一方で、右側の都市部の地域では、色が薄いままです。
では、それぞれの市区町村別に見てみましょう。
①中心部エリア:(豊島区、新宿区、渋谷区、目黒区など)
→都心部だと、色が薄いです。合計特殊出生率が低いですね。
②中心部辺境エリア(葛飾区、荒川区、足立区、江戸川区、江東区等)
→埼玉、千葉の県境になると色が濃くなります。合計特殊出生率が上がります。
③中央線沿線エリア(中野区、杉並区、武蔵野市、三鷹市、小平氏、国分寺市等)
→色が比較的薄いので、合計特殊率が低いです。
④西部エリア
→色が全体的に濃く、合計特殊出生率が高いです。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kiban/chosa_tokei/jinkodotaitokei/kushityosonbetsu.html
ちなみにこちらが最新の2014年度の合計特殊出生率です。
市区町村 | 合計特殊出生率 |
千代田区 | 1.34 |
中央区 | 1.35 |
港区 | 1.39 |
新宿区 | 0.97 |
文京区 | 1.13 |
台東区 | 1.22 |
墨田区 | 1.22 |
江東区 | 1.33 |
品川区 | 1.14 |
目黒区 | 1.05 |
大田区 | 1.19 |
世田谷区 | 1.10 |
渋谷区 | 1.02 |
中野区 | 0.99 |
杉並区 | 0.99 |
豊島区 | 1.00 |
北区 | 1.20 |
荒川区 | 1.34 |
板橋区 | 1.16 |
練馬区 | 1.21 |
足立区 | 1.37 |
葛飾区 | 1.37 |
江戸川区 | 1.39 |
八王子市 | 1.19 |
立川市 | 1.26 |
武蔵野市 | 1.17 |
三鷹市 | 1.16 |
青梅市 | 1.27 |
府中市 | 1.40 |
昭島市 | 1.37 |
調布市 | 1.31 |
町田市 | 1.24 |
小金井市 | 1.34 |
小平市 | 1.40 |
日野市 | 1.35 |
東村山市 | 1.26 |
国分寺市 | 1.17 |
国立市 | 1.24 |
福生市 | 1.33 |
狛江市 | 1.19 |
東大和市 | 1.37 |
清瀬市 | 1.16 |
東久留米市 | 1.43 |
武蔵村山市 | 1.38 |
多摩市 | 1.22 |
稲城市 | 1.41 |
羽村市 | 1.38 |
あきる野市 | 1.43 |
西東京市 | 1.25 |
瑞穂町 | 1.29 |
日の出町 | 1.54 |
檜原村 | 0.84 |
奥多摩町 | 0.94 |
もっと細かく見たい人は、上のTableauのマップをいじってみてください。
もっと細かく見たい人は、上のTableauのマップをいじってみてください。
まとめ
・ 全体的には合計特殊出生率は上がってきているが・・・・
・ 都市部の中心部(高所得層が多く住むエリア)は合計特殊出生率が低い
・ 中央線上の合計特殊出生率が低い
・ 中央線上の合計特殊出生率が低い
これは悩ましいですね。人口増えているエリアなんだから、ちゃんと子供埋める環境作らないと、増えないです。
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