専門家ではないので、詳しくは正直わかりませんが、今世界がどういう動きになっているのか、ご紹介します。
目次
- 人工知能は雇用を奪うのか
- 機械と人間の境目
- 人口知能ですぐに起こっていること
- まとめ
人口知能は雇用を奪うのか
人口知能が雇用を奪う、そんなSFチックなことが起こるのでしょうか。
AI普及で日本の雇用240万人減 三菱総研2030年試算 2017.1.11 06:28
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170111/bsd1701110500003-n1.htm
人工知能(AI)技術が社会に普及すると、日本の国内総生産(GDP)が2030年に50兆円増える一方で、雇用者数は240万人減るとの試算を三菱総合研究所がまとめた。人間に代わって機械が工場での作業や一般事務をこなすようになるのが原因。
30年時点では人口減少による労働者不足を緩和する効果があるとしているが、AI社会で求められる新たな仕事にうまく対応できなければ、失業者が増える恐れがある。働き方や人材育成の仕組みづくりが課題となりそうだ。
ものづくりや流通、金融、サービスなど9つの産業分野について試算。AIの進歩に伴う自動運転車の普及や、個人の健康状態や行動履歴といった記録を活用する新たな産業が原動力になり、経済成長率を年率0.6%押し上げると予測した。
どうやら、AI(人工知能)の登場によって、新しい仕事は増えるけど、その仕事に適応できないような人は職が奪われそうですね。
日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に ~601種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算~
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:嶋本 正、以下「NRI」)は、英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士*1との共同研究により、国内601種類の職業*2について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算しました。この結果、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果が得られています。
この共同研究は、NRI未来創発センターが「“2030年”から日本を考える、“今”から2030年の日本に備える。」をテーマに行っている研究活動のひとつです。人口減少に伴い、労働力の減少が予測される日本において、人工知能やロボット等を活用して労働力を補完した場合の社会的影響に関する研究をしています
ふ~む、リンク先を見ると、単純労働は消えてしまいそうです。事務とか。
10年後になくなる仕事、残る仕事 あなたの仕事は? 2015/8/10
人工知能の発展に伴い、10年後には人間の仕事がなくなる──。英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が2013年にこんな論文を発表し、話題になった。オズボーン准教授が各職種の労働関連のデータに基づいて試算したところ、医師や小学校の先生は残るが、電話営業やタクシー運転手などは人工知能に代替されるという結果になった。
左と右の職業を見て、ぱっと思うのが、左は定型業務で、右は非定型業務、もしくは感情労働だなあと。同じことを繰り返しやる正確さが求められているような職業は、機械のほうが強いもんね。
右の業務は、感情労働が必要なスクールワーカー、人事マネージャー(異動とか大変そうだし)、看護師、心理カウンセラーなどがイメージできるなあ。
仕事の47%はAIに奪われ、格差は拡大する:米政府報告書 2016.12.26 MON 12:00
米オバマ政権は、人工知能が経済・社会に与える影響についての報告書を発表した。「時給が20ドル以下の仕事」の83パーセントではAIが優勢になるが、「時給40ドル以上の仕事」ではその割合は4パーセントという研究などが引用されている。http://wired.jp/2016/12/26/federal-report-ai/
・・・アメリカでもかああ。要は、難易度の高い高所得の仕事は代替されないけど、時給の低いだれでもできる労働は機会に任されるんだろうなあ。
機械と人間の境目
人間とセックスするロボット、年内にも市場に? 2017年01月17日 13:21 発信地:ロンドン/英国
今年中には、人間のセックスの相手をするようにプログラミングされた、金属とゴムと樹脂製のセックスボットが現実世界に登場するというのだ。http://www.afpbb.com/articles/-/3114318
「セックスボットの第一号の誕生に伴い、ロボットとのセックスは2017年中には現実になる」と、人工知能(AI)の専門家デービッド・レビー(David Levy)氏はロンドン大学ゴールドスミスカレッジ(Goldsmiths, University of London)で開催された「ロボットとの愛とセックスに関する国際会議」で語った。
もう二度とこっちに戻ってこれなさそうですね。
人工知能ですでに起こっていることまとめ
人工知能に「患者がいつ死ぬのか」を予測させることが可能に 2017年01月18日 12時30分00秒
さまざまな分野で活躍するようになってきた人工知能(AI)関連技術は、医療分野でもそのポテンシャルを示しており、Googleが開発したディープラーニング技術が糖尿病にともなう眼疾患の早期発見において専門医を上回る成果をみせるなど、早くも人間を超える成果を示しています。そんな中、AIに患者のデータを機械学習させることで心疾患で死亡する確率を予測させる研究が行われており、大きな注目が集まっています。http://gigazine.net/news/20170118-ai-predict-heart-fail/
リアル「お前はもう死んでいる」の世界がきそうです。
この15年で「増えた仕事」「減った仕事」は何か もっとも増えたのが介護職員、減ったのは?
減少幅の大きさで目立ったのは、会計事務従事者。15年間で100万人以上が減少した。http://toyokeizai.net/articles/-/83023
米国の経済学者であるエリック・ブリニョルフソン氏とアンドリュー・マカフィー氏が書いた『機械との競争』では、人間の仕事がコンピュータに取って替わられる実態が問題提起されたが、会計事務従事者の減少の背景にも、会計ソフトウェアの普及などテクノロジーの発展がありそうだ。
電卓はじくおばさんが昔一掃されたという話を聞いたことがありましたが、やっぱりそうみたいですね。会計事務とか、やばいそうっすね。もう消えてるんですね。
感情労働は生き残りそうです。先ほどのオックスフォードの試算と一緒ですね。
AI導入で従業員34人削減へ 富国生命が査定を代替(2016/12/30 10:31)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000091183.html
富国生命はAI(人工知能)を使った業務の改善で、医療保険などの給付金を査定する部署の人員を3割近く削減します。
富国生命は来年1月から、日本IBM製の人工知能「ワトソン」を査定業務に導入します。医師の診断書などから病歴や入院期間、手術名などの情報をAIが自動的に読み取り、給付額の算出などを人に代わって行います。作業の迅速化と給付漏れなどの防止が最大の目的ですが、AIで事務作業を効率化できることから、富国生命では去年3月末時点で査定関連部署に所属していた131人のうち約3割にあたる34人を削減する予定です。保険業界では大手を中心にワトソンの活用が広がっていますが、AI活用による具体的な人員削減計画が明らかになるのは珍しいことです。
もうすでに完全に仕事奪われてますね。普通に人件費より機械入れたほう安いだろうからなあ。
製薬企業からMRがいなくなる日 動き出した製薬産業の構造改革、情報ソースはMRからIT・AIにシフト 2017/01/06 03:52
もはや医薬品マーケットの地殻変動を止めることはできない。革新的新薬を軸とする新薬市場と、長期収載品、後発医薬品、基礎的医薬品を軸とするエッセンシャル市場とに2極化が進む。特に、長期収載品、後発医薬品等のエッセンシャル市場は、マーケットアクセスそのものの見直しが不可欠だ。MRなど人的リソースを軸とする従来型営業は早晩崩壊する。代わって地域・エリアのステークホルダーを新たな顧客とする製品パッケージ型ビジネスへの転換が求められるだろう。これに伴い製薬企業の情報発信も、ITインフラや人工知能(AI)にシフトする。すなわち、人的リソースに頼らず、オペレーションコストを徹底的に減らしたビジネススキームへの構造改革が進むという訳だ。数年以内に、エッセンシャル市場向けの医薬品をフルラインで品揃えし、かつ自社MRを持たず、自治体や地域・エリアの病院グループをメイン顧客とする新たな製薬販売会社が誕生することになろう。(編集長 沼田佳之)https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/54991/Default.aspx
MR,この業界詳しくないけど、消えなさそうな職業な気がするんだよなあ。
でも消える可能性あるのか。
AIが新聞記事を書いてみた 執筆1秒、データ処理に強み 1/10(火) 10:25配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170110-00010002-nishinpc-sci
人工知能(AI)やロボットの技術革新が進み、文章を自動作成する手法も急速に向上している。AI関連技術はどこまで進んだのだろうか。データを基に原稿を書ける「ロボット記者」に、10日の天気予報を記事化してもらった。
◆「ロボット記者」が作成した天気予報(10日の福岡県福岡地方)
おはようございます。今日から新学期がスタートする学校が多いと思います。1月10日の九州北部(福岡県福岡地方)の天気予報は、晴れ時々くもりでしょう。降水確率は午前、午後ともに10%でしょう。傘は持たなくても大丈夫です。
日中の最高気温は11度、最低気温は6度となる見込みです。前日より最高気温は1度低く、最低気温は4度低いでしょう。平年と比べて最低気温は2度上回り、最高気温は平年並みでしょう。
風は北西の風後北の風、海上では後北西の風やや強くなるでしょう。日の出は午前7時23分。日の入りは午後5時29分です。
今日のお出かけには、コートを着ないと寒いでしょう。今夜の夜空は、よく見れば星が現れるかもしれません。
確かにニュースのスクリプト見ると、もう定型語句だから、人工知能でもできちゃいそうw
人工知能でなくても関数で作れてしまいそうですが。
こういう記事って今自動で書かれているのかしら。
自動で会計、待ち時間なし アマゾンがコンビニ進出 2016/12/6 5:03
【シリコンバレー=兼松雄一郎】
米アマゾン・ドット・コムは5日、来年初頭にコンビニエンスストアに進出すると発表した。センサーやカメラを駆使し、来店客が何を購入したかを人工知能(AI)が認識。来店客は商品を持ってそのまま待ち時間なしに退店できる。会計はアマゾンの口座から自動で引き落とされる仕組み。技術を生かして会計時の煩わしさをなくすことで付加価値を生み出し、実店舗業態へ攻勢をかける。
消費者は入店時に読み取り機付きゲートにスマートフォン(スマホ)をかざして本人確認をする以外、基本的に作業は必要ない。退店後に支払い内容はスマホですぐに確認できる。ただ、会計用にアマゾンの口座を開設する必要があるほか、スマホで事前に専用のアプリをダウンロードし、バーコードを入手する必要もある。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN05H1T_W6A201C1000000/
コンビニで働いているフリーターの仕事はわりとすぐになくなりそうですね。人件費削減できちゃいそう。確かに、こういう仕事に定職としてついていた人の次の雇用先も、人工知能に代替できるような職業になるんだろうし・・・・社会の発展についていかないとしんどそうだなあ。
経費半減で効率4倍…米アマゾン採用の倉庫ロボット
オレンジ色のお掃除ロボのような小さいマシンが倉庫内を縦横無尽に駆け巡り、指示された商品の入ったカートを作業員まで運んでくる。別の場所ではロボットアームがきい荷物を仕分けている。この倉庫ロボットシステムを元々開発したのはKivasystems社だったが、2013年にアマゾンが買収し、「AmazonRobotics」という社名となった。現在、米国内のアマゾンの倉庫で導入が進んでいる。倉庫ロボットの導入により、人件費はもとより照明や空調も不要となるので、経費は約半分になるにもかかわらず、作業効率は最大で4倍になるという。アマゾンが世界で取り扱う荷物は今や40億個(「週刊東洋経済)にものぼるという。日本でも導入される見込みだ。
https://roboteer-tokyo.com/archives/6634
あ~これももう人材カットされているのか。ひどい話だ。
人工知能かどうかわからないけど、確実に機械が仕事を代替していますね。
アマゾン、ついに「ドローン配送」を実施:英国で 2016.12.15 THU 17:00
アマゾンがドローン配送サーヴィス「Prime Air」による初めての配達を英国で実施した。今後、さらにテストエリアを拡大していく予定だ。
注文したポップコーンと「Amazon Fire TV Stick」は箱詰めされ、ドローン内部のボックスの中に収められる。ドローンはベルトコンベヤーの上を移動したあと、GPSの情報をもとに、顧客の家に向かう正しい方向へと飛び立っていく。
その後の動画には、のんびりと椅子に座ってドローン配達を待っている顧客の姿が映る。続けてドローンが庭先に現れ、芝生の中にある専用パッドの上に着陸する。
現時点では、2名の顧客のみを対象にドローン配送をテストしているが、今後は開発拠点のあるケンブリッジ付近の「数十人」の顧客へとテストを拡大していく予定だ。
注文は年中無休で受け付けるが、時間帯は明るい日中のみで、天候も「良好」の場合に限られる。
http://wired.jp/2016/12/15/amazon-first-drone-delivery/
運送業とかもやばそうですね。人件費+車の維持費とかまるまる消せてしまいそう。
まとめ
ということで、これらの記事を見て思ったことは4点。
- これからは、AIによって新しくできる仕事、消える仕事が出てくる
- 簡単な仕事(給料が低い、定型的な業務)は機械に代替される
- そうでない仕事(給料が高く、感情が必要な労働、非定型な労働)は人間が行う
- すでに人員削減で世界のみならず日本でも機械による労働代替が行われている