2017-08-05

『無敵の思考 ---誰でも得する人になれるコスパ最強のルール21(ひろゆき)』「プログラムを書く時は手段より目的を決めたほうがいいに決まっています」

『無敵の思考 ---誰でも得する人になれるコスパ最強のルール21』を読んでみた。




ひろゆき(西村博之)氏の本を読んでみました。ひろゆき氏は2chやニコニコ動画を作ったことでも有名ですね。個人的には堀江貴文氏との対談番組をよく見ているので、ファンです。



西村 博之(にしむら ひろゆき、1976年11月16日 - )はサービス提供をWeb上で1999年5月に開始し日本最多の利用者数を2000年代前半に記録した匿名掲示板・2ちゃんねるの開設者。後に管理者権限を他者に譲渡し実業家に転身。愛称・ひろゆきが2ちゃんねるにて命名される。主に日本のインターネット文化の形成に関する基盤を築いてきたことで知られる。血液型O型。
東京プラス代表取締役、未来検索ブラジルおよびティーケイテクノロジー取締役を務めるほか、ニワンゴの取締役を歴任。(wiki


さて、今回読んだのは「無敵の思考」という本です。いままでひろゆき氏が対談などで言ってきたことを、一冊の本にまとめています。非常に読みやすくて、ひろゆき節がさく裂していてとても面白かったです。その中でも、特に面白かった部分を引用しながら、書評を書いていきたいと思います。


無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
ひろゆき
大和書房
売り上げランキング: 391



目次


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  • 不幸にならないためのルールを決めておく
  • とりあえず年上のいうことは聞いておく
  • 根拠のない自信を持つ
  • モノづくりをする
  • 「やる目的」から考える




不幸にならないためにルールを決めておく


僕の考え方を紹介する前に「ルールを決めておく」という根本的な思考方法を説明しておこうと思います。日常生活を過ごしていると、いちいち考えなくてはいけない選択肢がいろいろあります。コロンビア大学の教授が調べたところ、平均的なアメリカ人が選択できることは一日70個ぐらいだそうです。情報を入手して選択するというのは、かなりエネルギーがいることです。....なので選択肢を無意識に減らす生活をしています。...だから僕は「こういうときはこうしておこう」とルールを先に決めます。それで実際に「これ、違うな」と思ったら、その都度見直してルールを変えます。


不幸になるかもしれない選択を人はいつだってとる可能性があるから、ルールを決めてあらかじめ取り除いておくの大事ですよね。僕も100%損することがわかっている選択肢は取らないように条件分岐させてます。



たばこは吸うけど、買わないってのをルールにしてます。たばこ、お酒飲みながら吸うと最高ですけど、依存すると相当コストがかかって、厄介ですからね。なので食事の時に友人が吸ってたら何本かもらって多く払う。だけど絶対にたばこは買わないってことにしています。悩まないためにルールを決めておくのは、かなりQOLがあがるんじゃないですかね。


とりあえず年上のいうことは聞いておく


(年上の人の助言を聞いて)当たればそれでいいし、外したら見下せばいい。...たとえば、就職したばかりの20代の人によくあるのが、「こうしたほうがいいよ」と言われたときに「そんなわけねぇだろ」と思って従わないということです。でも割と馬鹿正直に従ってみたほうが絶対にいいと思います。「年上のいうことは聞いておく」というのは、僕の中のルールとしてあります。なぜなら、やがてその20代の人が先輩と同じ立場になったときに、「あ、あのとき先輩が言っていたのは、実は正しかったんだ」とわかるパターンと、「あいつは本当は馬鹿なだけだったんだ」とわかるパターンが2つあるからです。前者であればそれはそれでいいし、後者であれば自分の直感が正しかったことがわかるわけです。どちらも従ってみないとわからないんですよ。


経験していないことに対して、論理的な推論を行なって上司に歯向かって、結局外して大迷惑をかけたことがたくさんあるので、ものすごく身にしみました。経験からの助言とは、多くが検証済みの仮説に基づいてされているので、絶対したがっておいた方がいいと思いました。なるべく疑問に思ったことは質問するよう心がけたいですね。

根拠のない自信を持つ


お金があるかないかにかかわらず、幸せそうに生きていたり楽しそうだったりする人は「根拠のない自信」を持っています。その逆に、エリートの人だと、自信の裏に明確な根拠があたりします。たとえば、東京大学を出て、大手の企業に入った人がいるとします。その人は学歴に根拠があるから自信があるのですが、その大企業をクビになってしまったら、そのときにとんでもなく不幸を感じてしまうはずです。ステータスというよって立つものがなくなるからです。けれど、「根拠のない自信」を持っている人は、根拠がないのだからよって立つものもばくて、だからその自信は崩しようがありません。


これに関連して考えたこと。本書で議論されている「幸福の軸」についてです。


結局自信も幸福も、外部に依存性が高いとよくなくて、個人の中で独立した軸を持っておくのが必要なのかと思います。


ここでは「自信」で議論されてますが、自己の自信や幸福を外部に定義してしまうと、外部が崩壊した時に依存性の高いシステム構造になってしまい、崩壊しやすくなってしまうんですよね。


人生という有機的なシステムの、幸福関数は自分の中で独立性の高いように定義すること、これが幸福のために大事なんだと思いました。自分の幸せを自分でコントロールするということですね。


ものづくりをする


消費者は一生幸せになれません。幸せかどうかは、消費者のままかクリエーターになるかということでわかれるとぼくは思います。....幸せを「お金を使うことで感じる人」は、一生幸せになれません。それは、幸せを感じ続けるためにお金を使い続けなくてはいけないので、アラブの石油王でなければ別ですが、多くの人に限界があるからです。「これさえ買えば、幸せになれる」といいうことを、多くの広告は歌っているわけですが、それを追い求めるうちは、絶対に幸せになれません。...消費者のままの人生から抜け出すためには、クリエーターになるという方法しかありません。モノづくりをする人は幸せを感じることができますからね。これは「お金をかけなくても幸せになれる手段」なので、それを持っていると、自分の時間さえあればその分だけ幸せになれます


これもすごく共感しました。僕自身子供の時ネットゲーム中毒だったんですが、これはまさに時間と労力の消費でした。いくら強くなっても、あまり幸せにはなれません。


ところが物作りはそうはならないんですよね。消費ではなく、生産だから。メタルバンドで音楽作ってた時も、プログラミングでウェブサイト作る時も、統計分析をしてる時も、その過程と結果で両方充実感を得られます。そのくせほとんど、お金かからないですからね。むしろもらえちゃえますし。生産していれば、何かしら「意味」と「成長」を感じ取れますし、それは永続的に幸福をもたらしてくれますからね。

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「やる目的」から先に決める


よくプログラマーになりたいという人で、プログラムの本を買ってきて、最初から最後まで読む人がいます。それも効率が悪いと僕は思っていて、プログラムを書くことは手段より目的を決めたほうがいいに決まっています。例えば、編み物を覚えるときに、編み方を全部覚えるよりも、「マフラーを作りたい」ということを先に決めておいて、そのために必要なことをやっていったほうが、効率的です。「マフラーの全体はこの編み方で、肩の部分はこうで・・・・」ということをやっていって、一つ完成させれば、はあ次はセーターの場合はこうすればいい、というのが感覚でわかるでしょう。


ここも納得ですね。いちにのせ!っでいきなり突っ込んだ方がモチベーションも続きますし、実際に必要な能力の完成形から逆算して細部を学習できるので、目的を明確にしてからの実戦学習ってすごく大事だと思います。


とても面白かったので、ぜひ読んでみてくださいね!


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