2018-08-22

ブランド人になるには、ソーシャルメディアの影響力を上げろ!『ブランド人になれ』田端信太郎

田端さんの『ブランド人になれ!』を読んだ。以前読んだ彼の著書「Media Maker」も以前読んでいた。前の本に共通する部分もあったが、こっちはもっとシンプルで面白かった。


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読んで、面白かったところだけ引用してまとめておく。



個人化の時代、ブランド人になることが求められている


・会社だけでなんとかならなくなってきた
・自分自身のブランディングをする必要が出てきた

会社の中でいかに評価されるかがすべてだったし、自分の仕事を聞かれたら、会社の名前を答えればよかった。  有名企業、安定企業に就職することこそがゴールだった。  そこからは上司の顔色をうかがってミスがないように仕事をこなす。会社に一生の忠誠を誓い出世レースを勝ち抜く。定年まで走りぬけば、退職金というご褒美を手に余生を過ごせる。そんな生き方が幸せの象徴だった。  しかし、世の中は大きく変わった。

どんな大企業でも変化に対応できなければ簡単に潰れてしまう。リストラなんて日常茶飯事だ。終身雇用、年功序列などは幻想だったと誰もが気付いた。  最近しきりに語られる「副業解禁」。このバズワードは何を示しているか。  それは「会社はあなたの面倒を見きれないから外で稼いでください」ということだ。政府が主導しているわけで、この流れはやがて本格化していくだろう。


社内だけではなく、社外に向けてもブランディングする必要がある


・社内だけの評価ではなく、社外での評価を持つことが重要
・社外で可視化できるような職種につかないと、社外評価は得られない

ブランド人になりたければ、社内での人事評価ではなく、社外へ向けて、圧倒的なインパクトを残すことを最も重視するべきだ。仕事をするにあたって、途中プロセスである社内評価ではなく、社外においてインパクトと爪痕を残すことをより重視することがブランド人の基本態度だ。

あの種のコンサルティング会社で働いたところで、「この仕事はオレがやりました」と言えないからだ。仕事の具体的な中身は、守秘義務という縛りをかけられて退職後も口にはできない。自分が手がけた仕事であっても、職業倫理として「オレがやりました」と言えず、黒子に徹しないといけない。これではつまらない。

ブランド人やるならソーシャルメディアやれ

・世界中のインフルエンサーがソーシャルメディアをやっている
・学歴、名刺等が個人の価値を規定してきたが、より評価の指標として、ソーシャル影響度になってきている
・ソーシャル影響度はストックする資本だから持っておくとよい

ツイッターもフェイスブックもインスタグラムもやっておらず、SNSのアカウントを一つも作っていない。  世界中どこを見渡しても、そんなブランド人は見当たらない。  ブランド人たるもの、呼吸するかのようにSNSで発信をしろ! トランプを見ろ! イーロン・マスクを見ろ!  

SNSが登場する前の時代は、名刺や学歴があなたを証明するものだった。  しかし、今や名刺や学歴なんて、SNSでのプレゼンスに比べれば、クソの役にも立たない。名刺や学歴なんて、君がブランド人であるかどうかを測る基準にはなりえない。  肩書で仕事をしている人間は、会社から肩書を奪われてしまったら用なし
しかしSNSのフォロワーは誰にも奪うことはできない

君の発信に価値を感じる人がいれば、たとえ無名の個人であってもフォロワーがつく。  あなたのフォロワーの数は、あなた個人の資産であり、会社でいうところの資本金や時価総額、社会からの評価資本のようなものなのだ。 

1億円は事業で失敗したら一瞬でなくなるが、100万人のフォロワーはあなたがどんなに転んでケガをしても、いきなり消えてなくなることはない。こんなに心強い存在はないだろう。  フォロワーとは、君というブランド人の価値を世間に知らしめてくれる誰にも奪えない資本なのだ。  上場企業が時価総額の最大化を目指すように、SNSのフォロワー最大化を目指せ

フォロワーが万単位まで突き抜けることができれば、すでに君は社会から相当注目を集めている。バカな会社からイチャモンをつけられたときには、逆ギレして辞めてしまったっていい。  むしろ派手な行動はネタになり、君の応援団であるフォロワーは熱狂する。  ブランドの旗さえ立っていれば、退職をツイートした瞬間、「ウチに来ませんか」というオファーがいくつも寄せられるだろう。

感想

・スキルのポータビリティというか、社外への評価可能性は前から考えてスキルを選んでいかないといけないなぁというのは自分自身が新卒で転職活動をしていた時に思ったので、その観点でソーシャルの影響力はストックもされやすいしポータビリティも高いからいいなぁと思った
・コンサルティングとか、守秘義務が多い案件だと、プロフェッショナリズムがかえって市場価値をあげにくくなることがあるのかな


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